法事やお葬式など、数珠を使用するシーンというのは、仏教徒でなくても多いものです。
ただ、そこで気をつけておきたいのが、数珠のマナーです。
実は数珠に関するマナーというのは意外に多くあります。
マナーは心のあり方ですから、心がこもっていればと思いますが、マナー違いが思いも寄らない問題を呼び込むこともありますから注意が必要です。
ここでは、数珠に関するマナーについて、一部ご紹介していきます。
数珠の置き方に注意
まず、数珠の置き方について注意してみましょう。
実は数珠は、そのまま机の上に置いたり、畳の上に置いたりというのは良いことではありません。
なぜなら数珠は常に持ち歩き、仏様や亡くなった方とも通じ合うための大切な道具、と考えている人も多くいます。
そういった人の目には、「数珠をぞんざいに扱っている」というように映ってしまうこともあるからです。
仏教徒であればほとんど無意識に行っていることではあるのですが、どこかに置くときには数珠袋に入れておいたり、机でなくかばんにしまったり、畳の上ではなく膝の上に置いたりしましょう。
色々な人が集う法事やお葬式ですから、場合によっては義父や義母、その親戚などとも関わることもあるでしょう。
そこで「法事やお葬式のマナーも知らないなんて…」と思われたりしないように、ほんの少しのことですが、覚えておくと良いでしょう。
数珠の持ち方に注意
また、略式数珠(片手数珠)であった場合でも、ほんの少し意識しておきたいのが、数珠の持ち方です。
宗派によって、左手だけに通して持つのか、両手を通して持つのかという違いがあり、それ以外の持ち方をする場合もあります。
事前に確認しておくか、それが難しければ法事やお葬式に来ている人の誰かを参考にして持ち方を変えてみましょう。
実際には法事やお葬式を見ると、個人でバラバラの持ち方をしているということもあるのですが、あらかじめ持ち方を知っているのと知らないのとでは、気持ち的にも違いが生じます。